直下承当
読み方:じきげ しょうとう
意味
禅宗で、師の教えや問答の核心を、その場で直接受け止め、疑いなく自らの悟りとして会得すること。「直下」は直ちに・その場で、「承当」は受け入れて自分のものとして引き受ける意。転じて、教えや指示の要点を即座に理解し受け入れることにもいう。
由来
中国禅で用いられた禅語である。「直下」は「ただちに、その場で」、「承当」は「受け入れ、自分のものとして引き受ける」の意。師の言葉を理屈や段階を重ねず直接に会得する禅の悟りのあり方を表す。唐代から宋代にかけての中国禅の語として伝わり、日本へは禅宗の受容とともに伝来したと考えられるが、特定の初出文献・成立年は不詳。
備考
日常会話ではあまり用いない、禅・仏教関係の硬い語である。単に「承知する」のではなく、教えの真意を直接に悟り、自得するというニュアンスを持つ。
別表記
- 直下承當
誤用・混同注意
- 「直下」を通常の語と同様に「ちょっか」と読んで「ちょっかしょうとう」とするのは誤りで、慣用的な読みは「じきげしょうとう」。
- 「直下承答」と書くのは誤りで、正しくは「直下承当」。
例文
- 禅師の一喝を受け、弟子はその意を直下承当した。
- 師の示した公案を直下承当できるかどうかが、修行者には問われる。
- 彼は助言の要点を直下承当し、余計な解釈を加えずに行動へ移した。
分類
類義語
- 言下領解
- 一聞千悟
- 即断即決