百劫千生
読み方:ひゃっこう せんしょう
意味
百回の「劫」と千回の「生」をいう語で、気が遠くなるほど長い年月、または数え切れないほど多くの生死・生まれ変わりを表す。仏教的な時間観や輪廻の考え方を背景として、長い修行や深い因縁をいう際にも用いる。
由来
「劫」は仏教でいう、きわめて長大な時間の単位(カルパ)、「生」は一度の生涯・生まれ変わりを指す。百の劫と千の生を重ねて、果てしない時間や無数の輪廻を強調した仏教語である。特定の初出文献および成立年代は明確ではない。
備考
日常会話ではまれで、仏教・文学的な文脈で用いられる硬い表現。「劫」は非常に長い時間、「生」は一生または生まれ変わりの意である。
補足
- 「劫」を「却」と書くのは誤り。
- 「千生」は通常「せんしょう」と読み、「せんせい」とは読まない。
例文
- 修行者は百劫千生にわたる修行を経て、ようやく悟りに近づくと説かれる。
- 二人の出会いを、百劫千生を経て結ばれた深い縁だと感じた。
- 古寺の石仏は、百劫千生の時を見守ってきたかのような静けさをたたえている。