白首北面
読み方
はくしゅ ほくめん
意味
白髪になるほど年を重ねた人が、年少者や後進を師として敬い、教えを受けること。年齢・地位・経験の多さにこだわらず、優れた者から謙虚に学ぼうとする姿勢をいう。
由来
中国の『文中子』の「立命」に見える語とされる。隋代末期から唐代初期にかけて伝えられた、隋の儒学者・王通(文中子、584~617年)の言行に関する書である。古代中国では、師や君主が南を向き、弟子や臣下はそれに対して北を向いて座ったため、「北面」は弟子として師に仕えることを表す。「白首」は白髪の老人の意で、老人が若者を師として学ぶことをいう。
分類・構成
備考
現代の日常会話ではあまり用いない、格調の高い表現である。「北面」は単に北を向くことではなく、故事に基づく「弟子として師に仕える」の意。学問・技芸・仕事などで謙虚に学ぶ態度を褒める際に用いる。
誤用・混同注意
- 「北面」を単に北を向く意味と解し、年少者を師として敬い学ぶという故事的な意味を見落としやすい。
例文
- 定年後の彼は、二十代の技術者に白首北面して最新の知識を学んだ。
- 年齢を理由に助言を退けず、白首北面の心構えで後進の意見にも耳を傾けたい。
- 老教授が若い研究者に白首北面して教えを請う姿は、学生たちに深い感銘を与えた。
類義語
- 不恥下問
- 能者為師
- 負笈担簦
対義語
- 自高自大
- 独善専行