痴人説夢
読み方
ちじん せつむ意味
愚かな人が夢の話をするように、筋道の立たないばかげたことを言うこと。また、根拠のない空想や妄想にもとづく、荒唐無稽な話や主張をいう。由来
中国の成語「痴人説夢」に由来する。「痴人」は愚かな人、「説夢」は夢を語ること。愚者が夢を語っても要領を得ない、または愚者に夢を説いても理解されないという意から、ばかげた話のたとえとなった。出典は宋代の仏教説話・随筆類に見える表現とされ、成立はおおむね宋代(11〜12世紀)だが、正確な初出年は不詳。備考
かなり硬い漢語表現で、日常会話では「ばかげた話」「夢物語」の方が自然。相手の発言を強く否定する語なので、使用場面に注意。例文
- その計画で来月中に世界市場を独占できるなど、まさに痴人説夢だ。
- 証拠も資料もなく陰謀を語る彼の話は、聞くほどに痴人説夢に思えてくる。
- 経験のない分野で一夜にして成功すると言うのは、痴人説夢と言わざるを得ない。
- 会議では、現実的な提案と痴人説夢のような案とを冷静に分けて検討した。
- 彼女はその構想を痴人説夢で終わらせず、十年かけて実現可能な事業に育て上げた。
類義語
- 荒唐無稽
- 支離滅裂
- 夢中説夢
- 妄言多謝
- 胡言乱語
対義語
- 理路整然
- 筋道立然
- 明晰判明
- 言之成理