甘露法雨
読み方:かんろ ほうう
意味
仏の尊い教えを、飲む者に不死をもたらすとされる甘露と、草木を潤す恵みの雨にたとえた語。仏の説法が、迷いや苦しみにある人々の心を潤し、救いへ導くことをいう。
由来
仏教語。『法華経』には、仏が衆生に等しく大法の雨を降らせるという「法雨」のたとえや、解脱・涅槃へ導く教えを「甘露」とする表現が見られる。これらを合わせ、仏の教えの大きな慈悲と救済力を表す語となった。『法華経』の漢訳は後秦の鳩摩羅什により406年ごろに訳出された。
備考
主に仏教の説法・教えを尊んでいう雅語である。日常会話ではあまり用いず、法話、仏教文書、格調高い文章などで使われる。単に「ありがたい雨」という意味ではない。
例文
- 法要で語られた住職の説法は、悲しみに暮れる参列者にとって甘露法雨のように感じられた。
- 人々の迷いを取り除く仏の教えを、古くから甘露法雨とたとえてきた。
- 悩みを抱える人へ真心を込めて説くその言葉は、心を潤す甘露法雨となった。
分類
類義語
- 慈雲法雨
- 法雨慈雲