班荊道故
読み方:はんけい どうこ
意味
親しい友人どうしが道ばたなどで偶然出会い、昔の出来事や旧交について語り合うこと。転じて、久しぶりに再会した旧友と、懐かしい思い出を語り合って親交を温めることをいう。
由来
中国の歴史書・古典である『春秋左氏伝』襄公二十六年(春秋時代、紀元前547年ごろ)の故事による。楚の伍挙が鄭の郊外で声子と出会い、荊(いばら)を分けて敷き、ともに食事をしながら昔のことを語ったという「班荊相与食、而言復故」の記述がもとになった。「班荊」は荊を分けて座ること、「道故」は昔のことを語る意。
備考
文章語・故事成語として用いられることが多く、日常会話では「旧交を温める」「昔話に花を咲かせる」などと言うほうが自然。「班」は「まだら」の意ではなく、「分けて敷く」の意。
誤用・混同注意
- 「斑荊道故」と書くのは誤り。正しくは「班荊道故」で、「班」は荊を分けて敷くことを表す。
例文
- 出張先の駅で大学時代の友人に偶然会い、近くの喫茶店で班荊道故のひとときを過ごした。
- 同窓会では、長年会っていなかった仲間たちが班荊道故し、学生時代の思い出を語り合った。
- 二人は会議が始まる前にしばし班荊道故し、かつて世話になった恩師を懐かしんだ。
分類
類義語
- 旧交を温める
- 昔話に花を咲かせる
- 懐旧談古