玉汝于成
読み方
ぎょくじょせいを なす
意味
人は貧困・逆境・悩みなどの苦難を経験し、それを乗り越える過程で、磨かれた玉のように立派な人物へ成長するということ。苦難が人の才能や精神を鍛え、完成へ導くことのたとえ。
由来
中国・北宋時代(11世紀)の儒学者、張載(ちょうさい、1020~1077)の文章『西銘』にある「貧賤憂戚、庸玉女于成也」に基づく。「貧しさ・低い身分・憂いや苦しみは、人を玉のように磨き上げて完成させる」という意味である。原文の「女」は「汝(なんじ)」、すなわち「あなた」を指し、日本では「玉汝于成」として用いられる。
備考
「玉汝成す」と表記されることもある。苦難を無条件に肯定する語ではなく、努力や学びを通じて試練を成長へ変える、という文脈で用いる。
例文
- 度重なる失敗は、彼を玉汝于成すための貴重な経験となった。
- 厳しい稽古の日々が若い選手を玉汝于成し、技術だけでなく精神面も強くした。
- 彼女は苦境に直面しても、それを玉汝于成の機会と受け止め、学びを続けた。