玄之又玄
読み方
げん の また げん
意味
非常に奥深く神秘的で、その本質を容易には理解したり言葉で説明したりできないこと。「玄」は深遠で不可思議な道理をいい、それが「さらに玄」である、すなわち奥妙さが重なり合っている状態を表す。
由来
中国古典の「老子」第一章にある「玄之又玄、衆妙之門(玄のまた玄、衆妙の門)」に由来する。「老子」は春秋戦国時代、概ね紀元前4〜3世紀ごろに成立したと考えられるが、成立事情や年代には諸説ある。「玄」は深遠で神秘的な道理、「之」は「の」、「又」は「さらに」の意である。
分類・構成
備考
主に老荘思想・哲学・禅・芸術など、深遠で神秘的な事柄を述べる際に用いる文語的な表現。単に「難しい」というより、理屈だけでは捉えきれない奥深さを含む。
誤用・混同注意
- 読みを「げんしまたげん」とするのは一般的ではなく、通常は「げんのまたげん」と読む。
- 成句としての標準表記は「玄之又玄」であり、「玄の又玄」は訓読・意訳的な表記である。
例文
- 老子の「玄之又玄」という言葉は、道の本質が言葉では尽くせないほど深遠であることを示している。
- 宇宙の始まりについて考えると、その仕組みはまさに玄之又玄だ。
- 禅僧の簡潔な法話には、初学者には玄之又玄と感じられる含意があった。
類義語
- 深遠
- 幽玄
- 神秘的
- 奥深い