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猿啼鶴唳

読み方:えんてい かくれい

意味

猿が悲しげに鳴き、鶴が声をあげて鳴くこと。そこから、山野などがひっそりとして物寂しく、哀愁や荒涼とした趣がただよう情景・雰囲気をいう。

由来

中国の白話小説『水滸伝』第六十回に見える「山凹里猿啼鶴唳、松柏間兎走狐奔」という山中の描写に基づくとされる。『水滸伝』は元末明初、14世紀後半から15世紀頃に成立したとされ、猿と鶴の鳴き声によって寂しい山野の情景を表した語が四字熟語として定着した。

備考

文学的・漢文調の表現で、日常会話ではあまり用いない。「風声鶴唳」は、恐怖のため風の音や鶴の鳴き声まで敵軍と聞き違える意であり、意味が異なる。

別表記

  • 猿鳴鶴唳

誤用・混同注意

  • 「鶴唳」を「かくり」と読まない。正しくは「かくれい」。
  • 「風声鶴唳」と混同しない。後者は、恐怖で風の音や鶴の声まで敵軍と思うことをいう。

例文

  • 夕暮れの峡谷は霧に包まれ、猿啼鶴唳の趣を漂わせていた。
  • 人影のない山寺には猿啼鶴唳の静けさがあり、旅人は足を止めた。
  • 画家は、荒れた岩山と鳴く鳥獣を配して、猿啼鶴唳の景を描き出した。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字