犬牙鷹爪
読み方:けんが ようそう
意味
犬の鋭い牙と鷹の鋭い爪の意。転じて、権力者や悪人のために働き、他人を威圧したり害したりする手下・手先をいう。現在では、多くの場合、相手を非難する否定的な意味で用いる。
由来
中国の漢文に由来する表現で、「犬牙」は犬の牙、「鷹爪」は鷹の爪を表す。鋭く人を傷つける武器になぞらえ、権力者に使われる手下を指すようになったとされる。『漢書』叙伝下に見える語句とされ、前漢末から後漢初期、1世紀ごろに班固が編纂した文献に関連づけられる。
備考
主に「悪人・権力者の手先」という非難の語として用いる。単に動物の牙や爪が鋭いことを述べる語ではない。日常会話ではやや硬く、文章語・評論語的な表現である。
誤用・混同注意
- 「けんがたかづめ」と読むのは誤りで、四字熟語としての慣用読みは「けんがようそう」。
- 単に犬の牙と鷹の爪という物の名称を指すと理解するのは不十分で、慣用的には権力者・悪人の手先を意味する。
例文
- 独裁者は、反対派を抑え込むため、犬牙鷹爪ともいうべき側近を各地に配置した。
- 彼は首領の犬牙鷹爪となって住民を脅していたため、周囲から恐れられていた。
- その組織の実行部隊を、単純に権力者の犬牙鷹爪と決めつける前に、実態を調べる必要がある。
分類
類義語
- 爪牙
- 走狗
- 手先
- 悪人の手下
対義語
- 忠臣良将
- 正義の士