犬牙交錯
読み方
けんがこうさく
意味
物事や区域、利害関係などが、犬の牙がかみ合うように複雑に入り組み、互いに交錯していること。特に、境界・組織・制度・人間関係などが一見して整理できないほど複雑に絡み合った状態をいう。
由来
中国の歴史書『漢書』「中山靖王伝」などに見られる「犬の牙のように互い違いに入り組む」という表現に由来するとされる。『漢書』は後漢の班固らによって1世紀ごろに成立した。もとは諸侯国などの領地・境界が複雑に入り組む様子を表し、後に一般の複雑な関係にも用いられるようになった。
備考
主に文章語・硬い表現として用いる。「犬牙相錯」と表記・表現されることもある。地域の境界だけでなく、制度・組織・利害関係などの複雑な絡み合いにも使える。
例文
- 複数の法令が犬牙交錯しており、制度全体を理解するには専門的な知識が必要だ。
- この地域では行政区画と学区が犬牙交錯し、住民にとって分かりにくい仕組みになっている。
- 各部署の権限と責任が犬牙交錯しているため、問題が起きても担当をすぐに特定できない。
類義語
- 錯綜
- 複雑錯綜
- 入り組む
- 複雑多岐