牛黄狗宝
読み方:ごおう くほう
意味
牛の胆のうなどに生じる結石である牛黄と、犬の体内に生じる結石である狗宝は、いずれも漢方で貴重な薬材とされた。そこから、非常に希少で価値の高い物、または大切に扱うべき宝物をいう。
由来
中国の本草学における薬材名「牛黄」と「狗宝」を並べた語である。牛黄は後漢期の1~2世紀ごろに成立したとされる中国最古級の薬物書『神農本草経』にも薬物名として見える。狗宝も中国で珍重された薬材である。特定の故事や古典の一節に由来する成語ではなく、四字熟語として定着した正確な時期は不明。
備考
「ごおうくほう」と読む。現在は実際の薬材を指すよりも、希少で貴重な物をたとえる文章語として用いられる。日常会話での使用はまれ。
別表記
- 牛黃狗寶
誤用・混同注意
- 「牛黄」を「ぎゅうおう」と読まない。全体の読みは「ごおうくほう」。
例文
- この標本は研究上きわめて希少で、博物館にとっては牛黄狗宝といえる。
- 祖父は先祖伝来の巻物を、牛黄狗宝のように大切に保管していた。
- 発見された古文書は歴史的価値が高く、牛黄狗宝として厳重に扱われた。
分類
類義語
- 至宝
- 珠玉
- 希少品
対義語
- 無価値
- 無用の長物