牛角之歌
読み方:ぎゅうかく の うた
意味
才能を世に認められ、君主や有力者に仕える機会を得ようとすること。また、貧しい身分や不遇な境遇にあっても大志を抱き、自分の才能を示して登用を願うことのたとえ。
由来
中国・春秋時代(紀元前7世紀ごろ)、斉の桓公に仕えた寧戚の故事に基づく。貧しかった寧戚が牛の世話をしながら牛角をたたいて歌い、桓公に自分の志と才能を訴えたところ、その非凡さを認められて登用されたという。故事は戦国時代末ごろ(紀元前3世紀ごろ)に編まれた『呂氏春秋』「挙難」に見える。
備考
主に漢文・故事成語として用いられる硬い表現で、日常会話ではまれである。「牛角掛書」は牛の角に書物を掛けて勉学に励む故事であり、由来・意味が異なる。
誤用・混同注意
- 「牛角掛書」と混同しない。牛角掛書は、牛の角に書物を掛けて学問に励むことをいう別の故事成語。
- 「ぎゅうかくのか」と音読みするのではなく、通常は「ぎゅうかくのうた」と読む。
例文
- 彼は下積み時代にも研究成果を発表し続け、まさに牛角之歌の思いで登用の機会を待っていた。
- 無名の若者が公開の場で自作を披露する姿には、牛角之歌にも通じる強い志があった。
- 寧戚の牛角之歌は、不遇の人材を見いだす君主の重要性も示している。
分類
類義語
- 寧戚飯牛
- 懐才不遇