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版籍奉還

読み方

はんせき ほうかん

意味

明治初年、各藩主が支配していた土地(版)と人民・戸籍(籍)を天皇・新政府へ返上した政治改革。藩主による私的な領有を否定し、中央集権国家をつくるための第一歩となった。

由来

「版」は領地・版図、「籍」は戸籍・人民のこと。「奉還」はつつしんで返上する意。明治2年(1869年)、薩摩・長州・土佐・肥前の藩主が先導して版籍奉還を願い出、政府がこれを受け入れた。中国古典由来の成語ではなく、明治維新期の日本の政治・歴史用語。

備考

日常会話ではほぼ使わず、日本史・政治史の文脈で用いる。一般的な教訓的四字熟語というより、歴史事件名としての性格が強い。

例文

  • 版籍奉還によって、藩主は土地と人民を朝廷に返上する形をとった。
  • 授業では、版籍奉還と廃藩置県の違いを整理して覚えた。
  • 版籍奉還は、明治政府が中央集権化を進める重要な転機だった。
  • 多くの藩主は版籍奉還後、いったん知藩事に任命された。
  • 版籍奉還だけでは藩の実態が残ったため、のちに廃藩置県が断行された。

類義語

  • 土地人民奉還
  • 版籍返上
  • 版籍奉納

対義語

  • 封建領有
  • 藩主割拠
  • 領地私有

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