熟能生巧
読み方:じゅくのう せいこう
意味
学問・技芸・仕事などは、繰り返し行って十分に慣れ、熟練すればするほど、自然に巧みな技術や工夫が身につくという意味。経験を積み重ねることが上達につながることをいう。
由来
北宋時代(11世紀)の欧陽脩による随筆『帰田録』所収の「売油翁」の逸話に基づく。弓の名人である陳堯咨に対し、油売りの老人が油をひょうたんの小穴へ正確に注ぎ、「特別なことではなく、手が熟れているだけだ」と語った故事の趣旨を、「熟すれば巧みを生ず」と四字にまとめたもの。
備考
努力や反復による習熟の価値を説く語である。「一度覚えれば努力は不要」という意味ではない。日本語では日常会話より、文章・教育場面・座右の銘などで用いられやすい。
誤用・混同注意
- 「熟練生巧」とするのは誤りで、正しくは「熟能生巧」。
- 「熟達すれば練習が不要になる」という意味に解するのは不適切。反復して熟達することで巧みさが生まれることをいう。
例文
- ピアノは毎日の基礎練習が大切で、まさに熟能生巧だ。
- 最初は包丁の扱いがおぼつかなかったが、何度も練習するうちに熟能生巧で手際がよくなった。
- 新人には、失敗を恐れず反復して経験を積めば熟能生巧につながると伝えている。
分類
類義語
対義語
- 一朝一夕
- 付け焼き刃
- 生兵法