炊沙作飯
読み方:すいさ さくはん
意味
砂を炊いて飯を作ろうとすること。砂から飯はできないことから、目的を達成する見込みのない方法で、むだな努力を重ねること、または、いくら努力しても成果が得られないことのたとえ。
由来
仏典「大般涅槃経」に見える、砂を炊いて飯を作ろうとしても決してできないというたとえに基づく語である。中国で伝えられた同経の代表的な漢訳は、北涼の曇無讖によって5世紀前半(421~430年ごろ)に訳出された。「炊沙」は砂を炊くこと、「作飯」は飯を作ることをいう。
備考
主に文章語・教訓的な文脈で用いる。単に「苦労する」のではなく、方法や前提そのものが誤っていて、成果が期待できない努力をいう。
別表記
- 炊砂作飯
誤用・混同注意
- 「吹沙作飯」と書くのは誤り。「炊」は火にかけて炊く意である。
- 単なる努力不足を指す語ではなく、目的達成が見込めない方法でのむだな努力を指す。
例文
- 目的と手段がかみ合わないその計画は、炊沙作飯の努力に終わるだろう。
- 基礎資料を確かめずに結論だけを急ぐのは、炊沙作飯に等しい。
- 彼は成果の出ない作業を続けていたが、それが炊沙作飯だとは気づかなかった。
分類
類義語
- 徒労無益
- 無駄骨折り
- 骨折り損のくたびれ儲け