灯火可親
読み方:とうか かしん
意味
秋の夜は涼しく、灯火のもとで読書するのに適した、趣深い季節であるという意味。転じて、秋の夜長に静かに読書や学問に親しむのによい時節をいう。
由来
中国・唐代(8~9世紀)の文人、韓愈(かんゆ、768~824)の詩「符読書城南」にある「時秋積雨霽、新涼入郊墟。燈火稍可親、簡編可巻舒」に基づく。「秋の長雨が晴れ、新しい涼気が里に入り、灯火にも親しめ、書物を開いたり閉じたりできる」という趣旨である。日本では「燈火稍可親」から「灯火可親」の四字熟語として定着した。
備考
主に秋の読書に適した夜を表す雅語・文章語。「可親」は「親しむことができる」「親しむのによい」の意であり、灯火そのものが親しいという意味ではない。
別表記
- 燈火可親
補足
- 「可親」を「灯火が親しい」という意味に解するのは不適切。「灯火に親しむのによい」という意味である。
- 原典は「燈火稍可親」であり、「稍(やや)」が省かれた形が四字熟語として定着している。
例文
- 秋の夜長となり、まさに灯火可親の季節なので、読みかけだった歴史小説を開いた。
- 涼しい夜の図書館は静寂に包まれ、灯火可親という言葉がよく似合う。
- 先生は、灯火可親の秋には毎日少しずつでも本を読む習慣をつけようと生徒に勧めた。