火牛之計
読み方
かぎゅう の けい
意味
追い詰められた状況で、相手の意表を突く大胆な方法を用い、混乱させて形勢を逆転しようとする奇策。また、そのような戦略をいう。もとは、火を付けた牛の群れを敵陣へ放つ作戦を指す。
由来
中国戦国時代、斉の将軍・田単が燕軍に包囲された即墨で用いた策に由来する。紀元前279年ごろ、牛の角に刃物を結び、尾に火を付けて夜間に敵陣へ放ち、燕軍を混乱させて反攻したという。この逸話は、前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろに編んだ『史記』の「田単列伝」に記されている。
分類・構成
備考
「火牛の計」とも書く。現代では実際の火攻めを意味するより、劣勢を覆すための大胆で意外な奇策という比喩として用いることが多い。
例文
- 劣勢に立たされた新興企業は、競合の弱点を突く火牛之計で市場への足掛かりを得た。
- 資金も人員も限られる以上、正面から争うのではなく、火牛之計ともいうべき奇策を練る必要がある。
- 監督は終盤に戦術を一変させ、火牛之計を用いて格上の相手を混乱させた。
類義語
- 奇策
- 奇計
- 苦肉の策
対義語
- 無為無策
- 正攻法