火上注油
読み方
かじょう ちゅうゆ
意味
燃えている火に油を注ぐように、すでに悪化している事態や対立にさらに原因・刺激を加え、いっそう激しく悪化させること。多くは、軽率な発言や行動が争い・混乱を大きくする場合に用いる。
由来
中国の故事・成句に由来する。元代(13~14世紀ごろ)の無名氏による雑劇『凍蘇秦』第二折に見える「火上注油」が典拠とされる。文字どおりには「火の上に油を注ぐ」ことで、日本語でも比喩として、悪い状況をさらに悪化させる意味で定着した。
分類・構成
備考
日常会話では「火に油を注ぐ」のほうが一般的である。「火上加油(かじょうかゆ)」も同義の別形として用いられる。好ましい勢いを加える意味ではなく、主に悪い事態について使う。
誤用・混同注意
- 「火に油を注ぐ」を、単に物事を勢いづけるという肯定的・中立的な意味で用いるのは不適切である。
- 「火上加油(かじょうかゆ)」は同義の別形としても用いられるため、必ずしも単純な誤記ではない。
例文
- 両者が感情的になっている場で責任を追及すれば、火上注油になりかねない。
- 不用意な投稿が批判を呼び、炎上していた問題に火上注油となった。
- 今は過去の失敗を蒸し返すより、火上注油にならないよう冷静に話し合うべきだ。
類義語
- 火に油を注ぐ
- 火上加油
- 傷口に塩を塗る
対義語
- 事態収拾
- 沈着冷静