潜移黙化
読み方:せんい もっか
意味
周囲の人・環境・習慣などから影響を受け、本人がはっきり意識しないうちに、考え方・性格・行動などが少しずつ変わること。また、そのように人を自然に感化すること。
由来
中国・北斉期、6世紀後半に顔之推が著した『顔氏家訓』の「慕賢」篇にある「潜移暗化、自然似之(ひそかに移り、気づかぬうちに変化して、自然に似る)」に由来する。後に「暗化」が「黙化」となり、「知らず知らずの感化・変化」を表す語として定着した。
備考
主に文章語・評論語として用いる。影響が徐々に、本人の自覚なしに及ぶことを表し、急激な変化や強制的な教化には通常用いない。出典には「潜移暗化」の語形が見られる。
別表記
- 潜移默化
誤用・混同注意
- 「潜移暗化」は出典に見られる関連語形であり、現代日本語では通常「潜移黙化」と書く。
- 単に「隠れて移動する」という意味ではなく、周囲からの無意識的な感化・変化を表す。
例文
- 子どもは家庭で交わされる日々の言葉に潜移黙化され、他者への接し方を身につけていく。
- 長年その土地で暮らすうちに、彼の生活習慣も地域の気風に潜移黙化していった。
- 教師は一方的に説くよりも、自ら誠実に振る舞うことで生徒を潜移黙化しようとした。
分類
類義語
- 感化
- 薫陶
- 潜移暗化