漏網之魚
読み方:ろうもう の うお
意味
網から漏れて逃げた魚の意。転じて、捜査・監視・取り締まりなどの網を逃れた犯人や対象、また選別・調査などで見落とされた人や物をいう。特に、捕らえるべき悪人を取り逃がした場合に用いることが多い。
由来
中国の歴史書『史記』の「酷吏列伝」にある「網漏於吞舟之魚(網、舟を呑む魚を漏らす)」に基づく。これは、網の目が粗ければ大魚さえ逃すという趣旨の表現である。『史記』は前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろに編んだ書物で、後に「漏網之魚」という四字の形で定着した。
備考
主に犯罪者・不正行為者など、捕捉や処罰を免れた対象について使う。単なる「見落とし」よりも、網を逃れたという非難や警戒の含みを伴う。「漏網の魚」とも書く。
別表記
- 漏網の魚
補足
- 「漏網」を「ろうこう」と読むのは誤り。正しくは「ろうもう」。
- 単に小さな魚が網から漏れるという字義だけでなく、捕捉を免れた者・見落とされた対象を指す比喩として用いる。
例文
- 警察は、法の網をくぐった漏網之魚の行方を追っている。
- 大規模な監査で不正は多数発見されたが、まだ漏網之魚がいる可能性はある。
- 捜査班は、共犯者を漏網之魚にしないよう、証拠を丁寧に洗い直した。
分類
類義語
- 法網をくぐる者
- 取り逃がした者