淳風美俗
読み方
じゅんぷうびぞく
意味
人々の人情が素朴で厚く、社会の習慣・風俗が善良で美しいこと。「淳風」は飾り気がなく人情の厚い風俗、「美俗」はよい習慣や美しい風俗をいう。地域や時代の望ましい社会的風土をたたえる表現。
由来
中国の歴史書『宋書』の「孝武帝紀」に見える語とされる。南朝宋の孝武帝(在位453~464年)の詔にある「淳風美俗、実此之由」に由来し、民を利する政治によって、素朴でよい風俗が育つという趣旨で用いられた。『宋書』は南朝梁の沈約が5世紀末(およそ488年)に編纂した。
分類・構成
備考
主に文章語・格調高い表現として用いる。個人の性格ではなく、地域や社会全体に見られる善良な風習・気風を指すことが多い。
誤用・混同注意
- 「純風美俗」と書くのは誤りで、正しくは「淳風美俗」。
- 個人一人の品行を表す語ではなく、社会・地域の風俗や気風を表す語である。
例文
- この町には、助け合いを大切にする淳風美俗が今も受け継がれている。
- 祭礼や年中行事を守ることは、地域の淳風美俗を次世代へ伝えることにもなる。
- 行政は淳風美俗を損なわないよう、住民同士の交流を促す施策を進めた。
類義語
- 良風美俗
- 敦風励俗
対義語
- 悪風醜俗
- 頽風敗俗