深沈厚重
読み方
しんちん こうじゅう意味
どっしりと落ち着いていて、考えや態度に深みがあり、重々しく品格があること。人柄・態度・文章・芸術作品などが、軽薄でなく、内面的な厚みや威厳を備えているさまをいう。由来
中国古典語に見える「深沈」と「厚重」を重ねた成語とされる。「深沈」は心や雰囲気が深く静かに落ち着いていること、「厚重」は厚みがあり重々しいこと。特定の初出文献や成立年は未詳だが、漢籍由来の語彙として近世以前から日本でも文章語として用いられたと考えられる。備考
主に文章語・評論語として用いられ、日常会話ではやや硬い表現。人の性格だけでなく、文章・芸術・建築などの重厚な趣にも使える。例文
- 新任の校長は多くを語らないが、深沈厚重な人柄で教職員から厚い信頼を得ている。
- 彼の演説は派手さこそないものの、深沈厚重で聴く者に強い余韻を残した。
- この小説の文体には深沈厚重な味わいがあり、読み返すほどに新しい発見がある。
- 若い頃は軽率だった彼も、経験を重ねて深沈厚重な態度を身につけた。
- その茶室のたたずまいは簡素でありながら深沈厚重で、訪れる人の心を静かに整える。
類義語
- 沈着冷静
- 重厚沈着
- 泰然自若
- 寡黙重厚
- 温厚篤実
対義語
- 軽佻浮薄
- 浅薄軽率
- 浮薄軽佻
- 軽挙妄動