浅酌低唱
読み方:せんしゃく ていしょう
意味
酒を少しだけくみ、声を低くして歌うこと。大騒ぎをせず、酒や詩歌を静かに優雅に楽しむ趣をいう。転じて、世間の名利から離れた風流で落ち着いた生活や遊興を表す。
由来
北宋(11世紀後半〜12世紀初め)の詞人・柳永の詞「鶴沖天」にある「忍把浮名、換了浅斟低唱(しのんで浮名をもって、浅斟低唱に換えん)」に基づく。原文は「浅斟低唱」で、「斟」は酒をくむ意。日本では「斟」を同じく酒をくむ意の「酌」に替えた「浅酌低唱」も用いられる。
備考
雅趣のある文語的な表現で、日常会話では多用しない。「浅酌」は少量の飲酒、「低唱」は小声で歌うこと。静かで風流な酒宴や暮らしをほめていう場合に用いる。
別表記
- 浅斟低唱
誤用・混同注意
- 「浅斟低唱」は誤字ではなく、原典に近い辞書収載の異表記である。
- 「浅酌」を単に酒を飲むこと、「低唱」を暗い歌を歌うことと限定せず、全体で静かに風流を楽しむ趣を表す。
例文
- 週末は友人と浅酌低唱しながら、静かな時間を過ごした。
- 彼の随筆には、山里で浅酌低唱する隠者の暮らしへの憧れが描かれている。
- にぎやかな宴会よりも、少人数で浅酌低唱するような集まりを彼女は好む。
分類
類義語
対義語
- 豪飲高歌
- 高談闊論