流金鑠石
読み方:りゅうきん しゃくせき
意味
金が流れ、石が溶けるほど、日差しや暑さが非常に激しいこと。また、そのような厳しい酷暑をいう。実際に金や石が溶けるという意味ではなく、耐えがたいほどの猛暑を誇張して表した語である。
由来
中国古典『楚辞』の「招魂」にある「十日代出、流金鑠石」に基づく。「十の太陽が代わる代わる現れ、金を流し石を溶かすほど暑い」という表現である。「招魂」は戦国時代(紀元前3世紀ごろ)の作品と伝えられるが、成立事情や作者には諸説あり、現行の『楚辞』は前漢期に編集・伝承された。
備考
主に文章語・漢文調の表現で、日常会話では「猛暑」「酷暑」が一般的。「鑠」は常用漢字外であり、読み書きともに難しい。暑さの激しさを誇張する比喩として用いる。
補足
- 「鑠」を「削」や「溶」と書き換えない。
- 金石に関する財産・商取引の意味ではなく、激しい暑さをたとえる語である。
例文
- 今年の夏は流金鑠石の暑さで、昼間に屋外を歩くのも危険なほどだった。
- 流金鑠石の炎天下で行う作業では、こまめな水分補給と休憩が欠かせない。
- 旅人たちは流金鑠石の砂漠を越え、ようやく日没後に宿営地へ着いた。
分類
類義語
- 炎天赫地
- 焦金流石
- 鑠石流金
- 酷暑
対義語
- 天寒地凍
- 冰天雪地