流芳百世
読み方:りゅうほう ひゃくせい
意味
よい評判や功績が、長い年月を経ても世の中に伝わり、後世まで称賛され続けること。「芳」はよい香りから転じて、よい名声・評判をいう。主に、人物のすぐれた業績や徳をたたえる際に用いる。
由来
中国・東晋の桓温(かんおん、312〜373年)にまつわる故事に由来する。唐代の646年ごろに編纂された歴史書『晋書』の「桓温伝」に、桓温が「流芳百世(よい名を百代に伝える)ことができないなら、せめて遺臭万載(悪名を万年に残す)したい」と語った趣旨の記述がある。「流芳百世」はここから、名声が後世まで残ることを表す語となった。
備考
日常会話よりも、伝記・追悼文・顕彰文などで用いられる硬い表現。「百世」は文字どおり百代ではなく、非常に長い後世をいう。対句的に「遺臭万年」と対比されることが多い。
補足
- 「流芳百世」を単に「長生きすること」の意味で用いるのは誤り。後世に残るよい名声・功績を表す。
- 「流法百世」「流放百世」などの誤記に注意。「芳」はよい香り、転じてよい評判を表す。
例文
- 人命を救う治療法を確立した医師の功績は、流芳百世のものとして語り継がれている。
- 私利を捨てて地域の復興に尽くした彼女の名は、流芳百世するだろう。
- 真に流芳百世を望むなら、一時的な名誉ではなく、後世に役立つ仕事を残すべきだ。
分類
類義語
- 名垂千古
- 永垂不朽
- 流芳後世
対義語
- 遺臭万年
- 悪名千載