洒掃薪水
読み方:さいそう しんすい
意味
水をまいて掃除をし、薪を取り、水をくむこと。転じて、炊事・掃除など、日常生活や寺院で行うこまごまとした雑用・労働をいう。特に禅寺で修行僧が担う日常の作務を指すことがある。
由来
「洒掃」は水をまいて掃き清めること、「薪水」は薪を集めて水をくむことを表す中国語に基づく。中国禅宗の寺院生活では、このような日々の雑役が修行の一部として重視され、日本にも禅宗を通じて伝わった。四字としての明確な初出・成立年代は特定されていない。
備考
現代の日常会話ではあまり使われず、禅・仏教、漢文調の文章で見られる。単に「雑用」というより、日常の労働を通じた修行や奉仕の含みをもって用いられることがある。
別表記
- 灑掃薪水
誤用・混同注意
- 「酒掃薪水」と書くのは誤り。第1字は酒ではなく、水をまく意の「洒」。
- 「洒掃」を「しゃそう」と読まず、通常は「さいそう」と読む。
例文
- 寺では、洒掃薪水のような日々の作務も大切な修行と考えられている。
- 華やかな仕事ばかりでなく、洒掃薪水を黙々と担う人々によって組織は支えられている。
- 若い頃は洒掃薪水の労を厭わず、基礎を身につけることが重要だ。
分類
類義語
- 雑役
- 日常雑事
- 炊事洗濯
- 家事