洒掃応対
読み方:さいそう おうたい
意味
水をまいて掃除をすることと、来客などに応じて受け答えをすること。転じて、日常生活における基本的な作法・礼儀や、学問・修養に入る前に身につけるべき初歩的な勤めをいう。
由来
中国古典『論語』の「子張」篇にある「洒掃応対進退」に基づく。孔子の弟子・子夏の門人について、掃除、応対、立ち居振る舞いといった基本はできているが、それは末節であり根本の学問も大切だ、という文脈で述べられる。『論語』は春秋時代の孔子(前551年頃~前479年)の言行をもとに、戦国時代頃までに編纂されたとされる。
備考
現在では、掃除と接客・応対という実務面のほか、社会人としての基礎的な礼儀や立ち居振る舞いを表す語として用いられる。「洒」は酒ではなく、水をまく意である。
別表記
- 灑掃応対
- 洒掃應對
- 灑掃應對
誤用・混同注意
- 「酒掃応対」と書くのは誤り。正しくは「洒掃応対」で、「洒」は水をまく意。
- 「洒掃応待」とするのは誤り。正しくは「洒掃応対」。
例文
- 新人には、まず洒掃応対をきちんと身につけてもらいたい。
- 茶道の稽古では、技術だけでなく洒掃応対にも心を配る。
- 彼は洒掃応対が行き届いており、来客からの評判もよい。
分類
類義語
- 礼儀作法
- 進退応対
- 接客作法