泰山梁木
読み方
たいざん りょうぼく
意味
泰山が崩れ、建物を支える梁木が折れるという意から、社会や学問・組織において大きな支えであった、徳望・才能の高い人物が亡くなることのたとえ。特に、敬意を寄せる偉大な人物の死を悼んでいう。
由来
中国の古典『礼記(らいき)』檀弓上に見える故事に基づく。孔子が亡くなる直前(紀元前479年とされる)、「泰山其頽乎、梁木其壊乎、哲人其萎乎(泰山は崩れるか、梁木は壊れるか、哲人は衰えるか)」と歌ったという。この句から、偉大な人物の死を泰山や梁木の崩壊にたとえて「泰山梁木」という。『礼記』の成立・編纂は戦国時代から前漢期(おおむね紀元前3世紀~紀元前1世紀ごろ)とされる。
備考
主に弔辞・追悼文などの改まった文章で用いる。単に有力者が失脚・退任した場合ではなく、尊敬される人物の「死」を悼む語として使うのが基本。
例文
- 長年にわたり地域医療を支えた院長の訃報に、関係者は泰山梁木の思いを抱いた。
- 恩師の逝去は、研究室の学生たちにとってまさに泰山梁木であった。
- その評論家の死を報じる記事は、「文壇における泰山梁木」として深い哀惜を表していた。
類義語
- 哲人逝去
- 巨星墜落
- 泰山其頽