法喜禅悦
読み方:ほうき ぜんえつ
意味
仏法を聞き、それを理解・信受することで得る喜びである「法喜」と、坐禅や禅定によって得る深い安らぎと歓喜である「禅悦」をいう。世俗的な快楽ではなく、仏道の修行や悟りに向かう心から生じる精神的な充足を表す。
由来
「法喜」は仏法に触れて生じる喜び、「禅悦」は禅定による心の喜びを指す仏教語であり、この二語を並べた表現である。中国で漢訳された仏典『維摩経(維摩詰所説経)』に見られる、禅悦を精神の糧とする思想を背景とする。現行の代表的な漢訳は、後秦の鳩摩羅什が弘始8年(406年)ごろに訳出したものとされ、日本には仏教の受容とともに伝わった。
備考
主に仏教・禅の文脈で用いる硬い語であり、日常的な「とても楽しい」の意味には通常用いない。「禅悦法喜」も近い意味の定着した表現として見られる。
例文
- 法話を聴いた僧侶たちは、法喜禅悦の表情で静かに合掌した。
- 毎朝の坐禅を続けるうちに、彼は法喜禅悦と呼べる穏やかな喜びを覚えた。
- この絵は、修行者が法喜禅悦に満たされる境地を象徴している。
分類
類義語
- 禅悦法喜
- 法悦