河梁之別
読み方
かりょう の わかれ
意味
親しい友人・知人と別れること、またはその別れを惜しむ気持ちをいう。とくに、再会が難しいかもしれない相手との、名残惜しく悲しい別れに用いる。
由来
中国・前漢時代(紀元前1世紀ごろ)の故事に基づく。匈奴にいた李陵が、漢へ帰国する蘇武を河梁(川に架かる橋)のほとりで見送って別れを惜しんだとされることに由来する。李陵作と伝わる「与蘇武詩」に「携手上河梁」の句があり、後に親しい者との惜別を表す語となった。なお、この詩の作者・成立には異説もある。
分類・構成
備考
日常会話では「惜別」「名残惜しい別れ」などのほうが一般的。文章語・雅語的な表現であり、単なる短時間の別れより、親しい相手との深い別れに用いる。
誤用・混同注意
- 「河梁」は「河(川)に架かる橋」を指し、「河良之別」「架梁之別」などと書くのは誤り。
- 「かりょうのべつ」と読むのは一般的でなく、通常は「かりょうのわかれ」と読む。
例文
- 長年ともに研究してきた恩師の帰国を見送る場面は、まさに河梁之別であった。
- 転勤する友人との河梁之別を惜しみ、駅のホームで何度も握手を交わした。
- 戦乱によって再会の見通しが立たない二人の別れは、河梁之別というにふさわしい悲痛なものだった。
類義語
- 河梁の別れ
- 惜別
- 離別
- 送別
- 袂を分かつ
対義語
- 再会
- 久闊再会
- 旧交温故