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殺生禁断

読み方

せっしょう きんだん

意味

仏教の不殺生の思想にもとづき、生き物を殺すこと、特に狩猟・漁労などを厳しく禁じること。寺社の境内、霊山、聖域、一定の期間などで、動物を捕ったり殺したりしてはならないという禁制を指す場合が多い。

由来

「殺生」は生き物を殺すこと、「禁断」は固く禁じること。仏教の根本戒の一つである不殺生戒に由来し、日本では仏教伝来後の飛鳥時代(6世紀)以降に思想が広まった。語そのものの成立時期は不明だが、奈良・平安期以降、寺社領や霊場で狩猟・漁労を禁じる文脈で用いられた。

備考

日常会話ではやや硬く、歴史・宗教・民俗学の文脈で多い。「殺生禁断の地」という形で特によく使われる。

例文

  • この山は古くから殺生禁断の地とされ、猟師も立ち入らなかった。
  • 寺の池では殺生禁断の教えに従い、釣りが禁じられている。
  • 祭礼の期間中、村では殺生禁断を守り、狩猟を控えた。
  • 案内板には、周辺一帯が殺生禁断の聖域であると記されていた。
  • 彼は仏教史の研究で、各地の殺生禁断令について調べている。

類義語

  • 不殺生
  • 不殺生戒
  • 禁猟禁漁
  • 放生護生

対義語

  • 殺生容認
  • 狩猟解禁
  • 弱肉強食

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