残酷無比
読み方:ざんこく むひ
意味
この上なくむごたらしく、冷酷であること。「無比」は比べるものがない、並ぶものがないという意味であり、残酷さの程度が他に類を見ないほど甚だしいことを表す。人の行為・仕打ち・制度などを強く非難する際に用いる。
由来
「残酷(むごたらしいこと)」に、「無比(比べるものがないこと)」を加えた漢語的な四字表現である。特定の中国古典の一句を直接の典拠とする故事成語ではなく、成立した正確な時期は特定できない。近代以降、日本語・中国語の文章語として定着した表現とされる。
備考
人や行為、処罰、制度などを非常に強く非難する語であり、日常の軽い不満には大げさになりやすい。「無比」は「慈悲がない」という意味ではなく、「比べるものがない」の意。
誤用・混同注意
- 「残酷無悲」と書くのは誤り。正しくは、比べるものがない意の「無比」を用いる。
- 「無比」を「慈悲がない」という意味だと解釈するのは誤り。
例文
- 捕虜に対するその扱いは残酷無比であり、国際社会から厳しい非難を受けた。
- 弱い立場の人を利用して利益を得るのは、残酷無比な行為だ。
- 小説では、残酷無比な支配者に立ち向かう人々の姿が描かれている。
分類
類義語
対義語
- 温厚篤実
- 仁慈博愛
- 慈悲深い