歳寒三友
読み方
さいかん の さんゆう意味
冬の寒さにも耐えて姿を保つ松・竹・梅の三つをいう語。松と竹は寒中にも緑を失わず、梅は寒中に花を咲かせることから、清廉・節操・忍耐・高潔さの象徴とされる。絵画や詩、祝儀の意匠で「松竹梅」としても親しまれる。由来
中国に由来する語。「歳寒」は『論語』子罕篇の「歳寒くして、然る後に松柏の凋むに後るるを知る」に基づき、厳しい時期にも変わらぬ節操を表す。松・竹・梅を「三友」として組み合わせる表現は中国の宋代(960〜1279年)ごろの文人趣味・詩画題として定着したとされるが、厳密な初出年は不明。日本にも漢詩文・絵画・吉祥文様を通じて伝わった。備考
「松竹梅」とほぼ同じ素材を指すが、歳寒三友は特に寒さに耐える節操・高潔さの含意が強い。人間関係に比喩的に用いることもある。例文
- 床の間には、歳寒三友を描いた掛け軸が正月らしい趣を添えている。
- 先生は、逆境にあっても志を曲げない人物を歳寒三友になぞらえて褒めた。
- この茶碗には松・竹・梅が配され、歳寒三友の吉祥性が表現されている。
- 展覧会では、中国文人画に見られる歳寒三友の画題が詳しく紹介されていた。
- 厳しい時代を支え合った三人は、まさに歳寒三友と呼ぶにふさわしい仲だった。
類義語
- 松竹梅
- 三友
- 寒中三友