正名定分
読み方
せいめい ていぶん意味
物事や人の呼び名(名)を実態に合うよう正し、それぞれの身分・地位・職分(分)を明確に定めること。特に、社会や政治の秩序を保つため、君臣・親子など各人が担うべき立場と責任を明らかにするという儒教的な考え方をいう。由来
中国戦国時代(紀元前3世紀ごろ)の儒家思想に由来する。『荀子』の「正名」篇などで論じられた「正名」の思想、すなわち名称と実態を一致させて社会秩序を整える考え方を踏まえた語である。「定分」は、人それぞれの身分・職分や役割を定める意。備考
主に儒教・政治思想の文脈で用いる硬い語。「名前を正す」だけでなく、立場・役割・責任を明確にする意味を含む。身分秩序を強調する響きがあるため、現代では文脈に注意する。例文
- 組織改革では、役職の名称と権限を整理する正名定分が欠かせない。
- 彼は政治の基本として正名定分を掲げ、官職ごとの責任を明確にしようとした。
- 家族や職場での役割を固定しすぎる正名定分の考え方には、現代では慎重な議論も必要だ。
類義語
- 名分を正す
- 名実一致
- 上下有序
対義語
- 名実不符
- 名実相違
- 上下混乱