樹下石上
読み方:じゅか せきじょう
意味
樹木の下や岩石の上という、建物や安楽な住まいから離れた場所をいう。転じて、僧侶や修行者が自然の中で質素・厳粛に暮らし、修行すること、またそのような生活を表す。世俗を離れた隠遁的な暮らしの意味でも用いる。
由来
「樹下」は木の下、「石上」は石の上の意。寺院や家屋に定住せず、樹木の下や岩の上などで起居・修行する僧の姿を表した漢訳仏教語に由来するとされる。日本には仏教伝来後、6世紀中頃以降に仏典・漢文を通じて受容されたと考えられるが、この四字熟語としての特定の初出文献・成立年は明確ではない。
備考
日常会話で頻繁に使う語ではなく、仏教・修行・隠遁生活を述べる文脈で用いられる。単に「木の下や石の上」という場所を表す場合もあるが、苦行や質素な生活の含みを伴うことが多い。
例文
- 修行僧は樹下石上の生活を送り、欲を抑えて心を鍛えた。
- 山寺の住職は、若いころに樹下石上の厳しい修行を経験したという。
- 都会の便利な暮らしを離れ、樹下石上にもたとえられる質素な生活を選んだ。