松柏之寿
読み方
しょうはく の じゅ
意味
松や柏のように、長く生きること、またはその長寿を祝う言葉。松と柏は一年中緑を保ち、寿命も長い木と考えられてきたため、健康で末永く生きることのたとえとなった。主に高齢者の長寿を祝賀・祈願する際に用いる。
由来
中国の古典詩集『詩経』の「小雅・天保」には、松柏の繁茂を祝福にたとえる「如松柏之茂(松柏の茂るがごとし)」という表現がある。『詩経』の詩篇はおおむね紀元前11世紀から紀元前7世紀ごろの作とされる。常緑で長命な松・柏を長寿の象徴とするこの中国古来の観念をもとに、「松柏之寿」という語が長寿を表す語として用いられるようになった。
分類・構成
備考
日常会話よりも、賀寿の祝辞、手紙、式典などで用いられる格調高い表現。「柏」はここでは中国で長寿の木とされたヒノキ類を指し、一般にいう「かしわ」とは限らない。
誤用・混同注意
- 「松伯之寿」は誤記で、正しくは「松柏之寿」。
- 「寿」は通常「ことぶき」ではなく「じゅ」と読み、「しょうはくのじゅ」と読む。
- 単に木が長生きする意味ではなく、人の長寿を祝福・祈願する語として用いる。
例文
- 祖父の九十歳の祝いに、家族一同で松柏之寿を祝った。
- ご夫妻の松柏之寿と、ますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
- 祝辞では、松柏之寿を願う言葉として、松と柏の常緑になぞらえた表現が用いられた。
類義語
対義語
- 短命
- 夭折
- 早世