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李代桃僵

読み方:り だい とう きょう

意味

兄弟・友人など親しい者のために、自分が代わりに犠牲となって責任や災難を引き受けること。また、組織や集団を守るため、ある者を身代わり・捨て駒として犠牲にすることもいう。文脈により、献身をたたえる意味にも、他人を切り捨てる冷酷さを非難する意味にもなる。

由来

中国の古楽府「鶏鳴」に見える「虫来齧桃根、李樹代桃僵(虫が桃の根をかじると、李〈すもも〉の木が桃に代わって枯れる)」に基づく。原詩の成立時期は明確ではないが、漢代ごろから伝わる楽府民歌とされ、北宋期の郭茂倩が編んだ『楽府詩集』(11世紀)に収められている。後半には、木でさえ互いに身代わりになるのに兄弟が忘れ合ってよいのか、という趣旨が続く。

備考

本来は兄弟愛や親しい者への自己犠牲を表す故事だが、現代では「組織が弱い立場の人を身代わりにする」という否定的な文脈でも用いられる。一般的な日常語ではなく、文章語的で難度が高い。

誤用・混同注意

  • 「李代桃僵」を「李代桃剛」などと書かない。「僵」は「こわばる・たおれる・枯れる」の意。
  • 「とうきょう」を地名の「東京」と混同しない。
  • 単に「代役を務める」という中立的な意味ではなく、災難・責任・損失を代わりに引き受ける犠牲の意味合いが中心である。

例文

  • 彼は部下の失敗を李代桃僵の覚悟で引き受け、取引先に頭を下げた。
  • 会社が不祥事の責任を一社員に負わせるのは、李代桃僵にすぎないという批判が出た。
  • 兄を守るために弟が罪を認める展開は、まさに李代桃僵の悲劇として描かれている。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字