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有漏無漏

読み方:うろ むろ

意味

仏教語。煩悩や業(ごう)を生じさせ、迷いの世界にとどまる原因となる「有漏」の法と、煩悩の汚れを離れ、解脱・悟りに関わる「無漏」の法とをいう。転じて、汚れや執着のあるものと、それを超えた清浄なものとの区別を表す。

由来

インド仏教の阿毘達磨(アビダルマ)で説かれた、漏(ろう。煩悩が心から漏れ出ること、または煩悩そのもの)を基準に諸法を分類する考え方に由来する。サンスクリット語のāsrava(漏)・anāsrava(無漏)に対応する漢訳語として、中国でおおむね2~7世紀に仏典が翻訳・受容される過程で定着した。特定の一書だけを出典とする語ではない。

備考

日常会話で用いる語ではなく、主に仏教学・仏教思想の文脈で使われる専門語である。「漏」は一般の「水漏れ」ではなく、煩悩の漏出・汚れを指す。

例文

  • 仏教では、煩悩によって生じる心の働きを有漏、悟りに結び付く智慧を無漏として区別する。
  • 有漏無漏の教理を理解するには、まず「漏」が煩悩を意味することを押さえる必要がある。
  • 講義では、有漏無漏という分類を手掛かりに、世間の法と出世間の法との関係が説明された。

分類

この四字熟語に使われている漢字