有教無類
読み方
ゆうきょう むるい
意味
教育を受ける者の身分・家柄・民族などによって差別や区別をしてはならず、誰にでも等しく教育の機会を与えるべきだということ。孔子の教育思想を表す語である。
由来
中国古典の「論語」衛霊公篇にある孔子の言葉「子曰、有教無類(子曰く、教え有れば類無し)」に由来する。孔子(紀元前551年~紀元前479年)の思想を伝える句で、身分や出自を問わず教えを受ければ差別はなくなる、また教育は万人に開かれるべきだという趣旨で用いられる。
分類・構成
備考
現代では、教育の機会均等や差別のない学びを説く文脈で使われることが多い。「個人の能力差を認めない」という意味ではなく、身分・出自などによって教育の機会を閉ざさないという考え方である。
誤用・混同注意
- 「有教無累」と書くのは誤り。正しくは、種類・区別を表す「類」を用いて「有教無類」とする。
- 「無類」を単独の「比類がない」の意味に取り、『教育が非常に優れている』という意味に解するのは誤り。
例文
- 本校は有教無類の理念に基づき、家庭環境にかかわらず学べる支援制度を整えている。
- 孔子の有教無類という考え方は、現代の教育機会均等にも通じる。
- 彼女は有教無類を実現するため、地域の子どもたちに無料で学習の場を提供している。
類義語
- 一視同仁
- 教育機会均等
- 平等教育
対義語
- 門閥主義
- 身分差別
- 差別待遇