暴戻恣睢
読み方
ぼうれい しすい
意味
性質や行いが荒々しく残酷で、欲望のままに勝手な振る舞いをすること。「暴戻」は乱暴で道理に背くこと、「恣睢」はほしいままに振る舞い、激しく荒れ狂うことを表す。権力を乱用する者や、残虐で身勝手な行為を強く非難する際に用いる。
由来
中国前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろに著した『史記』の「伯夷列伝」に見える語。盗跖(とうせき)という盗賊が罪のない人を殺し、人肉を食らい、「暴戻恣睢」でありながら長寿を全うした、という文脈で用いられている。
分類・構成
備考
日常会話ではほとんど使われない、文章語的で強い非難を伴う表現である。主に独裁者・暴君・権力者の残虐で身勝手な行為を形容する。「暴戻恣睢な態度」のように用いる。
誤用・混同注意
- 「暴戻」を「暴力」と書き換えるのは誤り。
- 「恣睢」は「しすい」と読む。「しき」「じすい」などと読まないよう注意する。
例文
- 民衆を顧みない支配者の暴戻恣睢な政治に、人々の不満は限界に達した。
- 弱い立場の者を虐げる暴戻恣睢な行為は、決して許されない。
- 彼は権限を手にすると暴戻恣睢に振る舞い、周囲の信頼を失った。