春祈秋報
読み方:しゅんき しゅうほう
意味
春には五穀豊穣・豊作を神に祈願し、秋には得られた収穫を神に報告して感謝・報謝すること。農耕社会における、春の祈りと秋の感謝という一年の祭祀の循環を表す。
由来
中国の儒教経典『礼記』の「祭法」などに見られる、春に豊作を祈り、秋に収穫を報謝する祭祀観に基づく語である。『礼記』は前漢時代(紀元前1世紀ごろ)に編纂されたとされる。日本でも稲作に関わる神事・祭礼の考え方として受け入れられ、祈年祭や収穫祭を説明する語として用いられる。
備考
主に農耕儀礼・神事について用いる雅語的な表現で、日常会話での使用は多くない。「報」は単なる報告ではなく、神恩に報いるための感謝・報謝の意を含む。
誤用・混同注意
- 「報」を単に『報告する』意味だけに解し、収穫への感謝・報謝の意味を見落とすことがある。
例文
- 地域の神社では、春祈秋報の精神を受け継ぎ、春の祈年祭と秋の収穫祭を執り行っている。
- 農家の人々は春祈秋報の習わしに従い、種まきの前に豊作を祈願した。
- この展示は、春祈秋報に表れる農耕社会の神への祈りと感謝を紹介している。
分類
類義語
- 祈年祭
- 新嘗祭
- 五穀豊穣