春宵一刻
読み方:しゅんしょう いっこく
意味
春の夜のひとときは、非常に趣が深く貴重であること。また、楽しく美しい春の夜が、たいへん価値のある時間であることをいう。
由来
中国・北宋の詩人、蘇軾(1037〜1101)の七言絶句「春夜」の冒頭「春宵一刻値千金(春の夜のひとときは千金に値する)」に基づく。成立は11世紀後半ごろとされる。日本ではこの詩句から「春宵一刻」が、春の夜の貴重さ・美しさを表す語として用いられるようになった。
備考
本来は「春宵一刻値千金」という句の一部。やや雅な表現で、桜・月・宴など、春の夜の情趣を述べる文章に合う。「一刻」はここでは短い時間・ひとときの意。
補足
- 「春宵一刻千金」とするのは原句の省略としては見られるが、原典の句は「春宵一刻値千金」である。
- 「一刻」を現代の15分と限定して解釈しない。ここでは「ひととき」という意味で用いられる。
例文
- 満開の桜を眺めながら友人と語り合う春宵一刻は、何ものにも代えがたい。
- 花の香りと月明かりに包まれた庭で過ごす春宵一刻を、彼は心ゆくまで楽しんだ。
- 忙しい日々を離れ、家族と過ごす春宵一刻の安らぎを大切にしたい。