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明心見性

読み方

めいしん けんしょう

意味

禅宗でいう悟りの境地・修行目標。迷いや執着に覆われた心を明らかにし(明心)、人間に本来そなわる仏性・本性を直接に見きわめること(見性)をいう。単に心を落ち着かせることや、自然を見ることではない。

由来

中国禅の仏教語。「明心」は心の迷いを明らかにすること、「見性」は自己に本来そなわる本性(仏性)を見ることを表す。宋代の禅書である景徳伝灯録(1004年ごろ成立)などに見られる禅宗の思想を背景とする語で、日本には禅宗の伝来とともに、主に中世以降広まった。

分類・構成

備考

禅宗、とくに悟りを論じる文脈で使う仏教語である。「見性成仏」と並べて用いられることも多い。日常会話で「自分探し」程度の意味に使うのは本来の用法とは異なる。

誤用・混同注意

  • 自然の景色を見るという意味ではない。ここでの「性」は、人間に本来そなわる本性・仏性を指す。

例文

  • 禅僧は、坐禅と師家の指導を通して明心見性を目指す。
  • 師は弟子に、知識を増やすだけでは明心見性には至らないと説いた。
  • この公案は、修行者を明心見性へ導くための問いとして用いられる。

類義語

対義語

  • 無明
  • 迷妄

この四字熟語に使われている漢字