日長一線
読み方:じつちょう いっせん
意味
冬至を過ぎた後、昼の長さがほんのわずかずつ長くなっていくこと。「一線」は線一本ほどのごく小さな変化をたとえた語で、寒さの中に春へ向かう気配が生じることも表す。
由来
冬至を境に太陽の出ている時間が次第に長くなるという、中国由来の暦・天文上の季節感を漢文調で表した語とされる。「日長」は日中の時間が長くなること、「一線」はその変化が線一本ほどにわずかであることをいう。特定の古典における初出や成立時期は不詳である。
備考
主に冬至後の時候を表す、やや文語的・雅な表現。日没時刻だけでなく、日の出から日の入りまでの昼の長さが徐々に増すことをいう。挨拶文や俳句的な文章にも用いられる。
誤用・混同注意
- 「ひながいっせん」とは読まず、標準的な読みは「じつちょういっせん」。
- 「日長一戦」「日長一選」などと書かない。
例文
- 冬至を過ぎ、日長一線の趣を感じるころとなった。
- 日長一線とはいえ、朝夕の冷え込みはまだ厳しい。
- 日長一線の季節、庭の梅には早くもつぼみが見え始めた。
分類
類義語
- 一陽来復
- 日脚が伸びる
対義語
- 短日長夜