日居月諸
読み方:ひび つき もろもろ
意味
日々と月々、すなわち日月・年月のこと。また、過ぎ去っていく月日や歳月をいう。長い時間の経過を、漢文調で格調高く表す語。
由来
中国最古の詩歌集の一つである『詩経』の「邶風(はいふう)・柏舟(はくしゅう)」にある「日居月諸、胡迭而微」に基づく。『詩経』の詩篇はおおむね紀元前11世紀から紀元前6世紀ごろに成立したとされる。「居」「諸」は古漢語の助字で、「日居月諸」は日々月々、すなわち年月の意に用いられる。
備考
現代の日常会話ではほとんど用いられず、漢文訓読調・文語調の文章で使われる。単に「長い年月」だけでなく、日や月、月日の推移そのものを表す語である。
誤用・混同注意
- 「日居」を「にちきょ」、「月諸」を「げっしょ」と音読みして「にちきょげっしょ」と読むのは一般的な慣用読みではない。標準的には「ひびつきもろもろ」と読む。
- 「居」と「諸」をそれぞれ『住む』『多くの』の意味で解釈するのは誤りで、ここでは古漢語の助字である。
例文
- 日居月諸、研究に没頭しているうちに、卒業の日が近づいていた。
- 故郷を離れて日居月諸を重ね、十年ぶりに帰省した。
- その随筆には、日居月諸の移ろいを静かに見つめる作者の思いが記されている。
分類
類義語
- 日月
- 年月
- 歳月
- 光陰