教禅一致
読み方:きょうぜん いっち
意味
仏教の経典・教義による「教」と、坐禅などの修行を通じて直接に悟りを得る「禅」とは、本来は矛盾せず一致するという考え方。教義の理解と実践・体験の両方を重んじる立場をいう。
由来
中国・唐代の禅僧、圭峰宗密(780~841)が、禅と経教の対立を調停し、両者は根本で一致すると説いた思想に由来する。宗密の『禅源諸詮集都序』などで示された禅教融合の立場が、後世に「教禅一致」として表現され、日本の仏教思想にも受け継がれた。
備考
「教」は一般的な教育ではなく、経典・教義などの仏教の教えを指す。「禅教一致」ともいい、禅を経典や教義から完全に切り離す考え方とは異なる。
例文
- その僧は、経典の学習と坐禅の実践をともに重視する教禅一致の立場に立っていた。
- 教禅一致の思想では、教義を知るだけでなく、修行によってその真意を体得することが求められる。
- この寺院の教学は、禅と経教を対立させない教禅一致の伝統を示している。
分類
類義語
- 禅教一致