揣摩臆測
読み方:しま おくそく
意味
物事の事情や人の考えなどを、確かな根拠がないまま、あれこれと推し量って予想すること。「揣摩」は手探りで形を調べることから、よく考えて推量する意。「臆測」は自分の思いつきによる根拠の薄い推測をいう。多くは、軽々しい推測を戒める否定的な文脈で用いる。
由来
中国・清代の小説家、呉敬梓(ごけいし、1701~1754)による『儒林外史』第八回に見える語とされる。18世紀半ばに成立した同作中の「不得揣摩臆測(揣摩臆測することを許さず)」という表現に由来する。「揣摩」と「臆測」という、いずれも推し量ることを表す語を重ねて、根拠のない詮索や推測を強めた熟語である。
備考
文章語的で、会話では「憶測する」「勝手に推測する」と言うことが多い。単なる中立的な推測よりも、根拠のない詮索・思い込みを含む否定的な響きがある。
別表記
- 揣摩憶測
誤用・混同注意
- 「揣摩」を「推摩」と書くのは誤り。
- 根拠に基づく慎重な分析や推論までを指す語ではなく、根拠の薄い推測・詮索をいう。
例文
- 報道だけを基に事件の背景を揣摩臆測するのは避けるべきだ。
- 本人に確認しないまま他人の動機を揣摩臆測して、批判してはいけない。
- 資料が乏しい以上、この結論は揣摩臆測の域を出ない。
分類
類義語
- 憶測
- 推測
- 推量
- 当て推量
- 臆断
- 臆見
対義語
- 実証
- 客観的判断
- 事実確認