挫鋭解紛
読み方:ざえい かいふん
意味
鋭すぎる才能や気性をむやみに表に出さず抑え、複雑にもつれた争いや問題を解きほぐして解決すること。転じて、自己の才をひけらかさず、周囲との調和を保ちながら事を収める態度をいう。
由来
中国の思想書『老子』第四章にある「挫其鋭、解其紛、和其光、同其塵(その鋭を挫き、その紛を解き、その光を和らげ、その塵に同ず)」に基づく。『老子』は戦国時代(おおむね紀元前4~3世紀ごろ)に成立したと考えられる。「挫鋭」は鋭さをくじくこと、「解紛」はもつれを解くことを表す。
備考
本来は『老子』の道(タオ)の働きを述べた語句。現代では、才能や気性を抑えて争いを解決する処世術・リーダーシップの表現として用いられることが多い。
誤用・混同注意
- 「解紛」を「かいぶん」と読むのは誤りで、読みは「かいふん」。
例文
- 交渉では挫鋭解紛の姿勢を心がけ、相手を言い負かすよりも対立の原因を丁寧に解いた。
- 彼は優れた専門知識を持ちながらも、それを誇示せず、挫鋭解紛によって部署間の争いを収めた。
- 地域の対立を解決するには、挫鋭解紛の精神で双方の感情を和らげることが必要だ。
分類
類義語
対義語
- 才気煥発
- 自己顕示