按甲休兵
読み方
あんこう きゅうへい
意味
よろいを収めて兵士を休ませ、戦闘や戦争を中止すること。武力による対立をいったんやめ、軍を休養させる意である。現在では、争いをやめて和平・交渉に向かうことのたとえとしても用いられる。
由来
中国前漢の司馬遷が紀元前1世紀(およそ紀元前91年ごろに完成)に著した『史記』に見える故事に基づく。「按」は押さえて収めること、「甲」はよろい、「休兵」は兵士を休ませることをいう。よろいを収め、軍事行動を停止して兵を休ませる意から生じた。
分類・構成
備考
主に戦争・軍事について用いる硬い表現で、日常語では「休戦」「停戦」が一般的である。「按兵不動」は兵を動かさず様子を見る意であり、戦闘をやめて兵を休ませる「按甲休兵」とは異なる。
誤用・混同注意
- 「安甲休兵」と書くのは誤り。正しくは「按甲休兵」。
- 「按兵不動」と同義とするのは不正確。「按兵不動」は兵を動かさず情勢を見守ること、「按甲休兵」は戦闘をやめて兵を休ませることをいう。
例文
- 両国は長年の戦闘を終え、按甲休兵して和平交渉に入った。
- 将軍は民衆と兵士の疲弊を案じ、全軍に按甲休兵を命じた。
- 激しい価格競争を続けるより、いったん按甲休兵して協力の可能性を探るべきだ。
類義語
- 休戦
- 停戦
- 偃武息戈
- 偃武修文
対義語
- 開戦
- 進軍
- 武力行使
- 兵戈を交える